夫が犬を保護した話とその後~シンデレラストーリー~

10月初旬にインスタグラムに書かせていただきました、夫が保護したワンちゃんのお話です。
書くのが遅くなってごめんなさい(>_<) 時系列でお話していきたいと思います。

10月2日早朝

夫がダラス、アップタウン付近にて犬を見つけました。その犬は痩せ細っている上、出産したばかりのようでした。夫を含む出勤途中の通りすがりの6人(全員面識なし)で割り勘してお金を負担し、一時的に動物病院に保護してもらいました。首輪もなければ、チップも入っていないため飼い主はわかりません。付近に子犬がいないか皆で探したそうですが、見つかりませんでした。
もしかしたら、子犬を出産後、母犬は捨てられた…惨すぎますが、もしかしたらそんなことが起きたかもしれません。
Facebook、Nextdoorに投稿し、飼い主、もしくは引き取れる方を募りましたが簡単には現れません。残念ながら、我が家も飼うことができません。
そういう流れで、私のインスタグラムにも飼い主募集の投稿をさせていただきました。

この投稿をInstagramで見る

A female stray dog not chipped needs a foster home. 10/2早朝、夫がダラス、アップタウン付近にて犬を保護しました🐕痩せ細っている上、出産したばかりのようです💦夫を含む出勤途中の通りすがりの6人(全員面識なし)で割り勘してお金を負担し、現在は動物病院に一週間保護してもらってます。チップは入っていませんでした。付近に子犬がいないか皆で探したそうですが、見つかりませんでした😱FB、Nextdoorには投稿済です😭我が家では残念ながら飼うことができません。引き取り手を探してます🙇🏻‍♀️知り合いなどには聞いているのですが、他に何か良い方法を知っている方は教えてください🙏🏻 ・ #犬保護#野良犬#犬保護しました#アメリカ生活#アメリカ暮らし#アメリカ在住#アメリカ駐在#海外ペット#アメリカ犬#アメリカペット#犬好きな人と繋がりたい#飼い主募集#飼い主募集中#ダラス#テキサス#rescuedog#adopteddog#linkthedog#dogfoster#fosterdog

ダラスから失礼します。(@excuse_me_dallas)がシェアした投稿 –

10月3日

引き続き、動物病院に保護してもらいました。ただ、もちろんお金がかかることです。当面1週間分の費用はその場に居合わせた方6人の負担で賄えていますが、1週間以後はどうしよう…と考えていると、その6人うち最も積極的だったおば様(アンジーと呼ぶ)が今後飼い主が見つかるまでお金を負担してくださると言い出すのではありませんか?!( ゚Д゚)
まるで女神様のようなアンジー。もちろん助けたい気持ちはみんな同じですが、そう簡単にポンとお金を払えるか、と言ったらそんな簡単なことではありません。その後、アンジーはターゲットで首輪も買ってきて、ワンちゃんにつけてあげました。
アンジーと動物病院の方の協議の結果、ワンちゃんの名前は「ミニ」になりました。
飼い主募集の流れで、某写真家の方が「何か力になれるなら…」とわざわざ来ていただき、ミニの写真を撮ってくださいました。この写真を使い、各SNSでお知らせしていくことになりました。
いや、本当にみんな優しい~♡かっこよく撮れて本当に素晴らしい~

10月4日

夫はミニの子供がまだ路上で彷徨っているかもしれないからということで、ミニを連れて、発見現場付近に出向きました。そこで事件が起きます。
その際に車を路上に停めたのですが、何度も街をぐるぐる回っているうちに自分がどこに車を停めたのかわからなくなってしまったというのです。夫は驚くべきことに5時間車を探し続けました。
子犬を探しているうちに、自分の車をなくすバカがどこにいるでしょうか?私はその話しを聞いて怒り心頭です。夫は時間を忘れ車を探した結果、動物病院のクローズ時間が過ぎてしまい、ミニを動物病院に返せなくなってしまいました。
仕方なく、ミニを我が家の小さいバルコニーに一晩おくことになってしまいました。そんな状況でも、吠えず納得している様子のミニ…本当に賢い子。それに比べて、うちの夫…(>_<)結局、子犬は見つからず。あぁ情けない…

10月5日

我が家は、さほどお金の負担していないにも関わらず、アンジーは第一発見者という立場である夫に、ミニの状況を逐一知らせてくださいました。夫も2日1回は動物病院に顔を出し、ミニを散歩させました。
私も一度、夫と共にアンジーとブランチをご一緒させていただきました。
言ってしまえば全く関係のない野良犬のために、見返りがあるわけでもないことをできる方、本当に素晴らしい人だと思いました。
動物病院の方のおかげもあり、ミニのやせ細っていた身体は少しずつ、正常な体つきに戻っているようでした。ミニは全然吠えないし、本当に賢くて素晴らしい犬でした。きっと心の中では子供のことを思っているのかな、と思うと胸が痛みます。

10月15日

私たちも継続的に様々なコミュニティーで受け入れ先を探しました。ありえる友人には直接お声かけしました。時にはたまたま通りかかったペットショップに入店し、聞いてみたり…。オフィスなどでも、色んな人に聞きこみ、ミニちゃんのために奔走しました。
すると、動物病院側が連絡をとっていた、とあるNGO団体経由で受け入れてくれるというファミリーが見つかったと連絡が入りました。受け入れると表明したら、簡単にミニを引き渡せるかといったらそういうわけではありません。そのファミリーのバックグラウンドをチェックし、安心安全に引き渡せるか、という面接があるそうです。

10月20日

面接の日となりました。なんとその面接には、第一発見者という立場から夫も同席となりました(いや、あんた大して何もしていないだろ!)もちろん、アンジーも同席です。

11月初旬

見事、そのご家族は合格し、ミニが引き渡せることとなりました!!本当によかった♪しかも、なんとそのご家族のお話を聞くと超大金持ちの様子。すでに犬が2匹いて、まだ小学生ほどのお子様も4人…と大家族。そこに1匹、犬が増えることってとても大変なことだと思うのですが、それでも受け入れられるって、ほんとすごい!本当に本当にミニちゃん、よかったねー♡

まとめ

本当によかった!まさにリアルシンデレラストーリーかのよう…最初に夫が犬を保護したと聞いたときはどうなるかと思ったよ。
ミニちゃんは野良犬から金持ちのおうちへ嫁いで(?)いきました。子犬はどこへ行ったか分からないけど、ミニは今も元気にやっているそうです。
ご心配くださった皆様、本当にありがとうございました。

文/A»